君に触れたくて…





ベッド借りてもいいのかなぁ。




………いいよね?

熱あるんだし!





「ふぁ」



あー、なんか眠くなってきちゃった…。



あたしは横の部屋にある寝室へと向かった。



保健室にはベッドが3つある。
今日はその内の一つしか出ていなかった。




最悪だぁ。
寝ようと思ったのに誰かいるし…



ソファーで休んでおこう。



そう思い、寝室を出ようとした時だった。




「お前…誰?」



今までベッドで寝ていた人が
あたしに声をかける。


横目でチラッとあたしを見たあと、
大きな欠伸をしながらその人は起きた。




「そのバッジの色、一年だろ?」



「え?あ、そうですけど…」





< 4 / 343 >

この作品をシェア

pagetop