君に触れたくて…
ベッド借りてもいいのかなぁ。
………いいよね?
熱あるんだし!
「ふぁ」
あー、なんか眠くなってきちゃった…。
あたしは横の部屋にある寝室へと向かった。
保健室にはベッドが3つある。
今日はその内の一つしか出ていなかった。
最悪だぁ。
寝ようと思ったのに誰かいるし…
ソファーで休んでおこう。
そう思い、寝室を出ようとした時だった。
「お前…誰?」
今までベッドで寝ていた人が
あたしに声をかける。
横目でチラッとあたしを見たあと、
大きな欠伸をしながらその人は起きた。
「そのバッジの色、一年だろ?」
「え?あ、そうですけど…」