君に触れたくて…
「ふーん、で、名前は?」
この人は一体なんなんだ。
「言わなきゃダメですか?」
「ダメ」
「……秋桜です」
「あきお…へぇ、あんたがねぇ」
なんかこの人、感じ悪い。
あたし苦手だ。
「あの」
「あ?」
彼はダルそうに答えた。
「ベッド使いたいんですけど…」
「は?嫌だ」
「だってあなた、どう見てもサボりでしょ?」
「だから、何?」
「あたし、熱あるの。
だから代わってくれない?」
「やだ」
……………。
「もういいです」
あたしはムカついて
保健室を出ようとした。
「あのさ!」
もう!なんなん、一体!