君に触れたくて…



「理音~」



中学からの友達のサキが俺の名前を呼んだ。




「早紀!どうした?」



「学園祭、ホストするんでしょ?」



どっからその情報出回ったんだよ…



「まぁな」



「見に行く」



「いや、いい」



「なんでさ~」



ドンっと、軽く俺を殴るサキ。


サキと俺は悪友だ。

昔から悪いことをするときは、隣にサキがいた。


サキが俺に着いてくるだけだけど。



「あのさ」




早紀がいつもとは違う雰囲気を漂わせる。



「あたしね…っ理音のこと…」



「理音くんっ」



突然、知佳が俺を呼んだ。



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