君に触れたくて…




これじゃあ、あたしのクラス
最悪になっちゃうよ…




「みんなー!」



「お前ら、話し合いくらい参加しろよ」




突然、理音が声をあげた。


机に足を投げ出し、堂々と携帯をあたってる。


その周りには、やっぱり女子が集まってる。



なんだか理音が
遠い存在の人に感じた。




「…話し合い」




あたしがボーっとしていると、
不思議に思ったのか、りっちゃんがこそこそと言ってきた。



あ…




「あ、それじゃあメイド役とホスト役を決めます。
立候補する人は、教室の後ろの方に集まってください」




あたしがそれだけ言うと、
みんなが一斉に動きだした。


役をしたくない人は前、したい人は後ろ。

同じくらいの数だ。


あたしは…



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