君に触れたくて…




「りっちゃん、メイド役するの?!」



「うん、面白そうだし」



意外だなぁ。
あたしは無理だな。



「おい!」



「はい?」




今誰か叫んだ?




「秋桜!」



この声は…

………理音。




「お前文化委員のくせにやんねぇのかよ」



「だ、だってしたくないし。第一似合わないでしょ」



「バカか?お前はこっちだ」




不意に掴まれた腕。

そこから理音の温もりが伝わる。


だめ…


ゆきを好きになるって決めたのに、
ドキドキしちゃダメだよ…。



思いとは裏腹に
あたしの心臓の鼓動は加速していく。



「決定な★」



まじで…(泣)




< 66 / 343 >

この作品をシェア

pagetop