君に触れたくて…
それからは、あたしが文化委員なのに
理音が仕切っちゃってる感じで…
まぁ、みんなあたしが言うより
理音が言った方が聞いてくれるし、有難いんだけどね。
「宮城さん」
「はい?なに?」
裏方の玉木くんから声をかけられた。
「俺ら、何やればいいのかな」
「あ、そうだね!ごめんね。えっと…」
「お前らはメニューの考案」
「ちょっ!理音!」
理音があたしを抱き寄せる形で、玉木くんと話す。
じょ…女子の視線が痛いよ~
理音が玉木くんと話し終える時には、あたしはもうふにゃふにゃで…
「大丈夫かっ?」
理音があたしの顔を覗きこんでくる。
「み……みず……」
ドキドキしすぎて
心臓爆発しちゃいそうだよ…。
「水?待ってろ」
走ってウォータークーラーまで行く理音。
でも、どうやって水持ってくるの?