君に触れたくて…




「やめろって」



「いや!離さな~い」




はぁ…




「わかったわかった」



「本当に?!じゃぁ放課後音楽室ね!」




そして放課後―――



俺は早く事を終わらせたかった。


愛撫もそこそこに、濡れてもいない穴に無理矢理モノを突っ込む。



それでも女は快感の声を漏らす。


俺が聞きたいのは…
お前の声じゃない。




目を閉じると、そこには秋桜がいた。



なんて残酷なんだ。


秋桜を想いながら、他の女を抱いている俺。


まじで汚ねぇ。



忘れなきゃ、忘れなきゃと思うほどに



お前は俺から離れていかない。
むしろ近くなる。






< 79 / 343 >

この作品をシェア

pagetop