君に触れたくて…
ズタズタと中に入り、コップを探す理音。
あたしも中に入り、探した。
「これじゃね?」
「あった!これだよ」
食器棚の中に使えそうなグラスを発見。
7個ほど借りる。
「急いで戻らなきゃ!」
「待てよ」
ぐいっ
えっ…
突然の出来事でびっくりした。
あたしは今、理音の腕の中。
「もう少し…このまま」
何かあったのかな?
ドキドキ…
あたしの心臓うるさいよ。
「り…おん?」
緊張と嬉しさと不安が入り交じり、複雑だった。
このまま抱きしめられていたいけど…
「…わりぃ」
理音は俯いたままあたしから離れた。
なんか…
本当に理音が離れていくみたい…
「戻るか」
「…うん」
理音は今
誰かを愛していますか?