君に触れたくて…




「ちょっと、やめてくださいッ」



他の客には聞こえないように言った。


聞こえたら、接客の邪魔になっちゃうし…




「アド交換してくれないじゃん。だから♪」




そんな理不尽な理由…


男は気持ち悪い手つきで、あたしの太ももをさわる。



横の男の人は、面白そうにニヤニヤ笑ってみているだけ。




「本当に…やめて…」



「やめろよ」



「あ゙?なんだぁ聡?」



「やめろっつってんだよ」



「てめぇ誰に向かって口聞いてんだよ?」



「お前」



ヤバイ…
こんな所で乱闘起こされたら、台無しになっちゃう!




「あ、あの!」



「あ?」



「アド交換しましょ?」




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