月と太陽の事件簿16/さようならの向こう側
「…遺産の相続条件について調べなきゃいけないわね」
麗美姉ちゃんの切れ長の目が鋭くなった。
「司法解剖の詳細な結果も出してもらわないと」
「3週か4週はかかるんだっけ」
「そうよ」
「捜査方針も練り直しだな」
「あんたが言うなっつーの」
麗美姉ちゃんはタメ息をついた。
どうやら達郎兄ちゃんの推理は終わったようだ。
あたしは麗美姉ちゃんによりかかって、その肩に頭を乗せた。
「どうしたのカホ」
麗美姉ちゃんは微笑みながら言った。
「なんか気が抜けちゃって…」
あたしは半ばボ―然としながら言葉を続けた。
「麗美姉ちゃん、大変かもしれないけど捜査ガンバって。あたしに真実を教えて」
「任せなさい」
麗美姉ちゃんはそう言って頭を撫でてくれた。
「可愛い妹のために、姉ちゃんは頑張るよ」
麗美姉ちゃんは、達郎兄ちゃんに顔を向けた。
「当然あんたも手伝うわよね、お兄ちゃんなんだから」
「誰が兄ちゃんだ」
麗美姉ちゃんの切れ長の目が鋭くなった。
「司法解剖の詳細な結果も出してもらわないと」
「3週か4週はかかるんだっけ」
「そうよ」
「捜査方針も練り直しだな」
「あんたが言うなっつーの」
麗美姉ちゃんはタメ息をついた。
どうやら達郎兄ちゃんの推理は終わったようだ。
あたしは麗美姉ちゃんによりかかって、その肩に頭を乗せた。
「どうしたのカホ」
麗美姉ちゃんは微笑みながら言った。
「なんか気が抜けちゃって…」
あたしは半ばボ―然としながら言葉を続けた。
「麗美姉ちゃん、大変かもしれないけど捜査ガンバって。あたしに真実を教えて」
「任せなさい」
麗美姉ちゃんはそう言って頭を撫でてくれた。
「可愛い妹のために、姉ちゃんは頑張るよ」
麗美姉ちゃんは、達郎兄ちゃんに顔を向けた。
「当然あんたも手伝うわよね、お兄ちゃんなんだから」
「誰が兄ちゃんだ」