ただいま賛歌
階段を駆け降りると、階段のすぐ横にあるリビングの席につく。
今日は早いから、席に座っているのは中学生の藍と柑菜だけだ。
「あ、零ちゃんおはよー」
「レイ姉ちゃん、今日は早いんだね~」
二人は同い年だけあって、血はつながってないけれど仲が良い。
二人で仲良く朝練に行くんだろう。
「まぁねっ。偉いでしょ?」
「「偉くなーい」」
…年下二人はそう言って、ねーっと笑いあった。
何だかやるせない気持ちになったので、朝ご飯を喉にかきこみ、一気に食べてやった!
案の定、むせる。
藍と柑菜はもっと笑い、私の胸をとんとんと叩いてくれたり背中をさすってくれたりした。
うう、私の立場は何処に。