氷女子と水男子
水を凍らせましょう。
「で? どんな反応だった?」
放課後のこと。
水斗と弘樹、大輔の3人が集まって、水斗の話を聞いていた。
話題は勿論、
「まぁ、タオル使ってもらえたにはもらえたんですけど…、なんか反応微妙というか…」
「しかし、中々演出してるよなー、カッコつけんなよ、水斗のクセにー」
「う、うっさいな大輔!」
今思うと、恥ずかしくなる。
「…まぁ、いつもと変わらず上からな感じでしたけど…」
「ふむ、効果あまりナシか。中々気難しい相手なんだな」
「……」
(あれは、気難しいとかじゃなくツンデレとかいうヤツなのでは…)
と、大輔は思ったが、あえて口には出さなかった。
うーん、と弘樹は唸った。
「次はもっと効果的な作戦を考えなければ…」
「あの、弘樹さん? なんか楽しんでません?」
「え? 別に?」
そう言う弘樹の顔はすごく笑っていた。