氷女子と水男子



「あのね、いつになったら氷の良さがわかんのよ、このバカ!」

「うっせえ! お前こそ、さっさと水の良さをわかれ!」

いつもと変わらない教室。

いつもと変わらない言い争い。

「ほらそこ、静かにしなー」

「「だってこいつが!」」

「どっちもどっちだって…」

先生も呆れるほど、氷華と水斗の戦いは続く。

「授業中に夫婦喧嘩すんなよー」

「「大輔は黙れ!」」

「…ハイごめんなさい」

大輔が口を挟むも、あえなく粉砕。

「ははっ、相変わらず、仲いいよなー」

「そうだね。ケンカするほど仲がいいって言うし…」

さくらと多季が楽しそうに見つめる。

あれから1年がたった。

しかし、2人の関係は相も変わらず。

「ホント、アツアツよなー」



氷も溶け出すような、熱い関係はまだまだ終わらない。



























< 40 / 41 >

この作品をシェア

pagetop