氷女子と水男子
「え? 2人っきり?」
「そうッスよー」
「ほほう…それはおいしいシチュですなぁ…」
「な、何考えてんスか!」
水斗は顔を真っ赤にして言った。
「おうおう、お前こそ何考えてんだ、そんな顔真っ赤にして」
「……っ!」
「かわいいなぁ、水斗。耳まで真っ赤ー」
「あーもう、何なんスか!」
怒んなってー、と大輔が水斗をなだめる。
「で…何か仕掛けたの?」
「俺も気になるー」
「い、いや別に何も!」
「なんだー、つまんねーのー」
大輔と弘樹は口を尖らせた。
「そういえばさ」
ふいに大輔が口を開いた。
「お前らって、できてんの?」
「……はっ!?」
「えー、なになにー? 水斗くん、いやらしー」
「な…、そ、そんなことない! いきなり何言い出すかと思ったら……っ」
「えー、結構噂だぜー? いっつも絡んでるからさ……といってもケンカばっかだけど、あれがまたたまらなく夫婦喧嘩に見えんのねー」
「な、何だよその噂! そんなことあるわけねぇだろ!」