君の左のポケットで~Now&Forever~
「お母さん、笑ってたね」

「ああ」

「なんか…良かったね」

「ん…そうだな」



やっぱり、見てるんだよ、レン。

お母さん、ちゃんと。

笑って。

あんなに優しく、笑って。



「一緒だったな」

「ん?」

「一緒に、同じ夢、見れたんだな」

「…うん」



レンの笑顔が、ただ嬉しかった。

同じ夢を見れたことよりも。



あなたの心が、解放されたこと、

それが、嬉しかった。




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