君の左のポケットで~Now&Forever~

自分からは、決して触れることのできないヒト。


どうしたって叶わない恋。


わかっているのに、どんどん好きになっていったんだ。



レンが、女の子と話しているのを見ると嫉妬してしまったり、


男の子同士でいるレンを見ているときだって、寂しくなってしまうことがある。



わたしは絶対、あんなふうにレンとは話せない。


指先で撫でてもらえることはあっても、


あんな笑顔で話しかけてもらえることはない。



レンがわたしを見つめて撫でるときは、


いつだって切ない表情のときで。



そんなレンを、慰めてあげることも―――できないから。



< 36 / 327 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop