君の左のポケットで~Now&Forever~
自分からは、決して触れることのできないヒト。
どうしたって叶わない恋。
わかっているのに、どんどん好きになっていったんだ。
レンが、女の子と話しているのを見ると嫉妬してしまったり、
男の子同士でいるレンを見ているときだって、寂しくなってしまうことがある。
わたしは絶対、あんなふうにレンとは話せない。
指先で撫でてもらえることはあっても、
あんな笑顔で話しかけてもらえることはない。
レンがわたしを見つめて撫でるときは、
いつだって切ない表情のときで。
そんなレンを、慰めてあげることも―――できないから。