君の左のポケットで~Now&Forever~
それでも、やっぱりわたしはレンが好き。
困ってるヒトを放っておけない優しいところとか、
なんでも一生懸命がんばるところとか、
少し短気だけど、ちゃんと謝れるところとか、全部。
時々、いけない…と思っても、想像してしまう。
もしも……
もしも、わたしがヒトだったらって。
ヒトの姿でレンに会うことができたら、どんなに幸せだろうって。
携帯のストラップなんかじゃなくて、ポケットの中でもなくて、
レンの手に、わたしの手をつないでもらえたなら……
きっとわたしは、嬉しすぎて、泣いてしまうんだろう。
愛しくて、切なくて
―――…泣いてしまうんだろう。