君の左のポケットで~Now&Forever~
何となく、いつもより肌寒い。
ぶるっと震えて、布団をくっと持ち上げる。
「あったかい…」
レンの体温。
リリリリリリリリ……
鳴り続けてる目覚まし音。
「うるさいなあ、レン、朝だよ」
昨日の晩、ビールを飲んで眠ったからだろうか。
レンはなかなか目を覚まさない。
頭の上で、震えながら鳴り続ける携帯に手を伸ばす。
適当にボタンを押したら、携帯はすぐにおとなしくなった。