君の左のポケットで~Now&Forever~
3日目、玄関を出るレンに洗濯を頼まれた。
「ごめん、洗濯頼んでもいいかな?」
「せ…うん」
「さんきゅ」
「いってらっしゃい」
ぱたんと玄関のドアが閉まる。
洗濯。
どうすればいいんだろう…
レンが洗濯機を使っているのはたまに見かけていた。
けれどそれはポケットの中からとかで、どのボタンを押してどうすればいいのか…わからなかった。
とりあえず、やってみた。
洗濯物を入れて、洗剤を入れて、ボタンを押してみて…
夕方帰ってきたレンが見たものは、
泡だらけの洗濯機の前で座り込んだわたしだった…。