白雪姫?
検討の末、女王様は林檎売りに扮することになりました。
でも、「女王様」のままではいけません。
変装して、醜い老婆にならなければいけないのです。
「女王様、思い立ちましたね。
その美しさを、あえて醜くするなんて。」
鏡が感心したように、もしくは呆れたように言いました。
すると女王様は、自慢気に今回の作戦内容を語ります。
「うむ。醜い老婆が来ることにより、白雪姫は自分と美しさを比較する。
そしてあいつは優越感に浸る。」
「白雪姫がそんなことするんですか!?」
「こんな老婆を放っておいてみろ。みるみる奴への好感度が下がる。」
「誰から誰への好感度ですって?」
「むしろ、このような醜い老婆を助けたとなれば、白雪姫は間違いなく高い評価を得られる。
そして人気者街道まっしぐらよ!」
「だから、誰から誰への評価ですって?」