白雪姫?
「…いいえ。せっかくですが、その林檎を受け取ることはできません…。
だってわたし、お母さまが大好きですもの。」
今度は女王様が目を丸くしました。
あの白雪姫が、女王様のことを好きだなんて、少しも想像していなかったからです。
「お母さまはわたしに、たくさん仕事をさせました。
今では、それがとても役に立っています。
小人さん達にも、ありがとうと言ってもらいましたし、とても感謝しています。
…でも、お母さまはわたしを追い出してしまわれました。
きっと、わたしが何か悪いことをしたんですわ…。
…だから、きちんと会って謝りたいのですけど…お母さまはもう、わたしの顔も見たくない様子で…。
…わたし、どうしたら…。」