それでも、好きだから。
「…!!!???」
言葉の意味が理解できなくて、下を向くしかできない私。
私の横でもっと驚いていた紫優を私はまだわからなかった。
しばらくの間沈黙だったが、先に切りだしたのは五反田だった。
「明日の朝S駅に迎えにいくからな!」
そう言ってどこかへ走り出してしまった。
「一緒に登校するってこと?…」
そう言って紫優の方を見ると
ハッと我に返ったような顔をしてこっちを見る。
「いいんじゃない?」
冷やかすように言って、また歩き出した。
家に着き、自分の部屋に行った。
ベッドに寝転び、さっきの事を何度も何度も思っていた。
「付き合うってなんだろ…」
知らない間に眠っていた。