さようなら、あたしの初恋【続】
何も言わないあたしに聖夜は
「もういいわ。学校まで着いて行くだけ行くから、あとは適当に自分で行きな。」
と言った。
あたしだって事を気づいてない。
まぁそっちの方が有り難いけど。
「じゃあ駅長さん、そのおっさんよろしくお願いしますね。それじゃあ俺学校行きます。また。」
聖夜はあたしを痴漢してたであろう人を指さし、駅長さんに挨拶をした。
「あぁ~。ありがとな。」
駅長さんは聖夜にそう言うと、痴漢じじぃとまた話しをしだした。