£神様からの贈り物£(完)




「こっちの世界では異世界から人が来る、なんてこと良くあることだったりするの??」




「いや、今まで実際にそんな事があったと言う話は聞いたことはないよ。


ただ…
この国の昔話として語りつがれているお伽話の中では、あるけどね」




「お伽話…??」




「あぁ、異世界から来た女性がラルストン国の初代王と結ばれ、国に繁栄をもたらしたと言う話があるんだよ。


語り継がれるうちに、事実とは違う部分も混ざっていったから信じてはいなかったけど、
君と出会えた今では、考えは変わったよ。」





この国の昔話の中には、
私と同じ様に異世界から来た人がいたんだ…




何だか、遠い昔の人だとしても自分だけじゃなかったことに、少し安心した。





*
< 31 / 61 >

この作品をシェア

pagetop