£神様からの贈り物£(完)
「私は、どうしてこの世界にきたんだろ…」
ほんとに何でなのか分からない。
頭が良いわけでもなく、運動が特別できるわけでもない、ごく普通の人間の私。
普通じゃないところは、限られた命の時間の終わりが近いということだけ。
昔話の中の女性のように、ラルストン国に繁栄をもたらすようなことは私には出来ないのに…。
「何故かは分からない…
でも、君と出逢わせてくれた神様に凄く感謝しているよ。
もしかしたら君は、俺と出会うためにこの国に来たのかもしれないね。」
「えっ?」
*