£神様からの贈り物£(完)




「ねぇ、何してるの??」




その言葉に振り返った彼女に、俺は目を奪われた。



風になびく真っ黒な黒髪、陶器のように透き通る様な白い肌に零れ落ちそうな大きな黒い瞳。


彼女はその汚れの知らない真っ直ぐな瞳で俺を見ていた。



彼女の姿を見ると、見たことの無い服を着ていた。でもそれは彼女にとってもあっていて、彼女の為に作られた物のようだった。




彼女との間にあった沈黙を破り、少し話をした後彼女のことが気になった俺は、彼女のそばに腰を下ろした。




彼女も直ぐに座ったが、俺より離れた場所に腰を下ろしたことに少しムッとして、隣に誘うと彼女は素直に俺の隣に来て座った。




その後、話しをすると彼女はヒナといい異世界から来たということが分かった。




当然ヒナは、俺のことをましてやラルストン国を知らない。




その事が、俺は凄く嬉しくて俺のことを、俺自身を見てくれる彼女ともっと一緒に居たくなった。





それからまた少し話しをしていくと、彼女のいろいろな表情が見れていつの間にか俺も冷酷王子と呼ばれる俺でなく、リックという独りの男としてヒナと接していた。





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