£神様からの贈り物£(完)
しばらくして、リックは名残惜しそうに唇を離した。
それでも額はくっつけたまま。
少しでもお互いを近くに感じていたかったから。
リックはひなと目を合わせて、悲しそうに話し出す。
「ヒナ…。
お別れだよ…。
もうすぐマシューが迎えにくる。戻らなくちゃ。」
リックの言葉を聞いて、ひなは目に涙をためた。
早すぎるお別れ…。
でも、ずっと一緒にいたいと思ってもそれが叶わないということは、頭のどこかで分かっていた。
自身自身、もうすぐここを離れるような気がしていたから。
それと同時に、もう一度この場所に来る事が出来るような気もしていた。
*