£神様からの贈り物£(完)
最後にもう一度ひなにキスをして、名残惜しそうにマシューのもとへと去っていった。
リックの後ろ姿を見送っていると、急にリックがユウターンしてこちらに戻ってくる。
「ど、どうしたのリック?」
驚きで、つまってしまった。
「ちょっと、忘れ物をね。」
「忘れ物…??」
そうだよと言って、リックはひなの髪を片側に寄せて首に腕を回す。
リックが離れると、首もとには薄ピンクの涙型をした小さな宝石のついたネックレスがあった。
「これは…??」
戸惑いの表情でリックを見つめる。
*