£神様からの贈り物£(完)
泣き顔を見られないように下を向いた私をリックは抱きしめた。
「君を忘れられるわけがないだろう。
君に忘れてと言われたって、忘れるものか。」
一度ギュッと強く抱きしめた後、腕の力を少しゆるめて、顎に手を添えひなの顔を上げた。
「ひな…
君が愛おしい。
…‥そろそろ行かなくちゃ。
またね、ひな」
ひなにキスをして、リックは今度こそマシューのもとへと戻っていった。
またね‥
リックのその言葉がすごく嬉しかった。
これで最後じゃないという証。
またさっていくリックの後ろ姿を見送りながら、止まらない涙を拭う。
*