あの日の朱雀



結局ナツはつかめなくて、私のノロケを聞いていた。



ナツには全部話してる。




「でもさ、写メ見たけど、見た目怖いよね?」




ナツはポケットに忍ばせていた棒つきキャンディを舐めている。




「そうかな?一緒にいると全然怖くないよ?」




私が笑うと、「ノロケ~!」ってからかった。



ナツって、最高だ。















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