あの日の朱雀




一番に降りてきたのは朱音君。




「おはよ!夕空姉ちゃん!!」




元気よく水筒を抱えている。




「おはよう。元気だね。」




私もニコッと笑ってみせる。




「だって今日動物園だよ!もちろん姉ちゃんも行くでしょ?」




私の腕を掴む朱音君。




「うん。多分ね。」



「やったぁ!!!」




そう行って、走り回る朱音君。



あたしも、こういう家族に囲まれてたら、こういう元気な子になれてたかな…。




ガチャ













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