あの日の朱雀



「…おす。」




2番目に降りてきた朱雀さん。




「朱雀さん!」



「おぅ。おまえ早いな。」




欠伸をしながら私の頭をくしゃくしゃにする朱雀さん。




「支度しろよ。おまえも行くんだから。」



「うん!」




そう行って、洗面所に向かった朱雀さん。




「朱雀兄ちゃん、ホントに夕空姉ちゃんが好きなんだなー。」




指をくわえて朱雀さんの背中を見る朱音君。




「なっ…!!」




私達2人は顔を真っ赤にした。




「あ、2人とも顔がリンゴだ!!」



「朱音!!」




朱雀さんが朱音君の頭をグリグリする。




「いてぇよぉ!兄貴!!」




笑いが広がるリビング。
















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