あの日の朱雀



私は朱雀さんに聞き返す。




「夕空をここまでつれてきた後ろの奴。俺の親友。」



「ども。」




イケメン、いや、桂馬さんは朱雀さんの隣に立った。




「紹介しとくよ。」



「東雲桂馬(しののめ けいま)です。よろしくね。夕空ちゃん。」




朱雀さんとは違う。



紺色のような青い髪。



透き通る漆黒の瞳。




「よろしくお願いします。」




私はペコリと頭を下げた。


















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