あの日の朱雀



「うるせぇなぁ。ゆっくり休めもしない。」




おじさんに引き続き降りてきた朱雀さん。




「どうせ宿題終わってねぇからだろ?学習しろガキ。」



「クソ兄貴っ!!!」



「んだと!?」



「黙れ。」




お姉さんの一言でリビングには沈黙がはしる。



いや、おばさんの鼻歌は聞こえる。




「はぁ…」




泣きつかれたのか、朱音君はソファに寝転がった。




「夕空。」




朱雀さんの声。




「ん?」

















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