あの日の朱雀
あ…
「朱雀…さん?」
耳まで真っ赤だ…。
「あの…?」
「おい姉貴!違う浴衣ねぇのかよ!!」
やっぱり…
似合わないんだ…
「こいつ、可愛いすぎんだよっ…!!」
え…?
「なーに言ってんの朱雀!とっとと行きなさい!」
おばさんが怒った顔をする。
「ノロケてるとぶん殴る。」
お姉さんもグーを見せた。
「だってよ…」
朱雀さんがこちらを見る。
「祭りなんかにつれてったら、注目のまとじゃねぇかよ!!」