あの日の朱雀




「んんー!!」



私は必死にもがいた。




「無駄だ。ここは人通りがないに等しい場所なんでね。」




そう言って、私の顔をなぞった。



気持ち悪い…




「んんんっんんー!!」




私は涙を流して抵抗した。




「安心しろよ。すぐに気持ちよくしてやるから。」




そう言って、私の浴衣の帯に手をかけた。




「んんんんんんー!!!!」




やめて



やめてよ








「可愛い顔しちゃって。」














< 166 / 356 >

この作品をシェア

pagetop