あの日の朱雀





お母さんが妊娠して5ヶ月。



最初はワクワクしていた朱雀。



でも、お母さんが構ってくれなくなったと、最近お母さんのお腹をけりはじめたのだ。





「あんた、妹がほしいって楽しみにしてたじゃん。」



「いらないもん。お姉ちゃんがいるから。」




とことんアホだ。




「ちょっと来い。」




そう言って、私は朱雀の手をひき外にでた。



外は真っ暗。




















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