あの日の朱雀




私は夕食を断り、部屋に1人で戻った。





1人は久しぶりだ。







「…」








お兄ちゃんに貰ったお母さんの形見の指輪。









私はそれを紐に通し首から下げ、しっかり握った。











「…」






ありがとう。









大好きでした。








朱雀…
















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