あの日の朱雀



「どこ行ってたのよっ!!!もうっ!!!」



「ごめんね…ナツ…」




懐かしい…匂い…



揺れる茶色いショートカット。




「どんだけ心配したかっ!!!家行っても家がないしっ!!!」




あー。



ホントに売り払ったんだ。




「誰に聞いてもわかんないしっ!!!!!」



「ナツ…ごめん…」



「ゆらぁ!!!うわぁぁぁぁぁああん!!!」








大切な親友が



私の為に泣いてる



ごめん。



心配かけたね








「うっ…」




私だって
















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