あの日の朱雀




静かに降り出す雪。




「…」




私は涙を拭いて立ち上がった。



もう、私は立ち止まっちゃいけない。



甘えなら散々してきた。



だから…



もう進まなくちゃいけないんだ。




「ハァ…ッハァ…」




もう少し…



あと…少し…
















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