あの日の朱雀



「腹減ったなぁ。夕空。」




気の抜けた声で言う朱雀さん。




「ご飯できてるよ?下行こうよ。」




朱雀さんを見上げる私。




「えー。ご飯じゃなくて、夕空が食べたいんだけど?」




ニヤッと笑う朱雀さん。




「朝っぱらから何言ってんの!\\\早くしないと遅刻するよ!」



「はいはい。」




そう言って、優しくキスをする。



あぁ。



やっぱり世界で一番、幸せだ。
















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