あの日の朱雀




「何かあったのか?姉さん。」




机の上でパンをかじっている朱音君。




「ううん。なんでもないよ。」




私は朱音君の正面に座った。




「しっかし姉さん。相変わらず美人だなー。」




ニヤニヤと朱雀さんに似た笑みを浮かべる朱音君。




「もうっ。ホントに!!」




ペテン師にでもなるんじゃないかな。




「はははっ。からかうのが楽しいよ。」




そう言って、パンの最後の一口をほおばった。




「おふくろ。行って来る。」




鞄を掴み、ボタンを2つもあけて出かけようとする朱音君。



真面目なお父さんなのに…誰に似たんだか…




「行ってらっしゃい!あ、ボタン閉めていきなさいよ!?」



「俺姉さんと違って巨乳だからーっ」



「!!\\\」














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