あの日の朱雀
「朱音。」
低い声。
「てめぇはいつも言ってんだろうが!行って良い事と悪い事があんだよ。このボンクラ坊主め。」
「す、朱雀さん!」
スーツを着こなしながらも、汗をかいている朱雀さん。
急いで帰ってきてくれたんだ…
「ってぇな兄貴。自分がなんの教師かわきまえて殴りやがれ。」
「あ”?誰にその口聞いてんだおい。」
やば…
まさかのケンカ勃発…?
「朱雀!朱音!!」
あ…
「「んだよおふくろ」」
あ、かぶった。
世界中で誰かが死んだじゃー…
「いいかげんにしなさい!朱雀もいい歳して。朱音も!もう中学生になったんだからしゃんとしなさい!このバカ息子が!」