あの日の朱雀
久々に聞いたな…
おばさんのお説教。
これには昔の朱音君…涙を流していたな…
「っわかったよ。」
先に手を離したのは朱雀さん。
「へっ。もう怖くねーよバーカ。」
「朱音!!!!!」
階段を駆け上がった朱音君。
まだまだ子供だなー。
「あ、ただいま夕空。」
遅くなったといわんばかりに言う朱雀さん。
「おかえり。早かったね。」
私はネクタイをほどいてあげた。
「あぁ。早く帰ってくるって言ったろ?」
「うん。」
ネクタイをかけると、朱雀さんは早口で言った。
「支度してくるからっ、すぐ出かけんぞ!!」