あの日の朱雀




車のキーを掴んで焦る朱雀さん。




「ほれ!」




手を差し出してくる。




「っえ?」



「あーもうっ!!」




私の手をギュっと握って、玄関の扉を乱暴に開く朱雀さん。




「朱雀さー…」



「いいから行くぞ!」




いつもより強引に車に乗りこむ私達。

















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