あの日の朱雀



「…夕空。」




懐かしい声。




「…大地。」




私より背の高い、大地の姿があった。




「ごめんね?急に呼び出して…。」



「いや。話したい事って…何?」




そう。



さっきのメモで、大地を放課後、屋上に呼び出していた。



話したい事があるからって。



















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