あの日の朱雀




私は学校が終わり、約束の時間までナツと喋っていた。




「それでね、そいつが自転車を…」




ナツの話は面白い。



聞いていて飽きないし、笑いが絶えないのだ。




「あはははは!!」




私はナツの話には相変わらず大声で笑ってしまう。




「なんか最近夕空、笑うようになったね?」




ナツがニコニコしながら言った。




「そう?ナツの話が面白いからだよ~。」




私はおなかを抱えて笑った。















< 47 / 356 >

この作品をシェア

pagetop