あの日の朱雀


ガシッ



「きゃっ。」




誰かに肩を掴まれた。




振り向くと、知らない男性が2人。




「え…」



「よう姉ちゃん。暇そうだねぇ。」



「俺たちと遊ばない?」




ニヤニャしながらこっちを見ている。





「は、離してくださいっ!!」




必死に抵抗するが、相手が悪かった。




「へっへ。女は非力だねぇ。」




そう言って、私の首に腕を回した。




「おい。用意しろ。」




もう1人の男になにやら言っていた。




「オス。」




ドスのきいた声でその人は返事をした。












< 50 / 356 >

この作品をシェア

pagetop