あの日の朱雀
ガシッ
「きゃっ。」
誰かに肩を掴まれた。
振り向くと、知らない男性が2人。
「え…」
「よう姉ちゃん。暇そうだねぇ。」
「俺たちと遊ばない?」
ニヤニャしながらこっちを見ている。
「は、離してくださいっ!!」
必死に抵抗するが、相手が悪かった。
「へっへ。女は非力だねぇ。」
そう言って、私の首に腕を回した。
「おい。用意しろ。」
もう1人の男になにやら言っていた。
「オス。」
ドスのきいた声でその人は返事をした。