あの日の朱雀



「あのっ…朱雀さんっ…」




早足の朱雀さんについていけず、私は転んでしまった。




ドサッ




「いっ…」




膝から血がでてきている。



朱雀さんは立ち止まった。




「朱雀さん…」




泣いたらダメだ。


















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