あの日の朱雀



「うずくまってるお前を見て、
最初はうるせぇって思ったん
だけどよ。ほっとけなくてさ。
見たら俺の事、”朱雀”って
呼ぶからさ。びっくりしたよ。」



そういってニッコリ笑う朱雀さん。




「なんか知らないけど…一目ぼれなのかな。
気がついたら部屋に運んでて、気がついたら看病してる俺がいた。」




私は胸が熱くなった。




「ニコニコ笑って、なんか元気をもらえる。そんなお前が俺…」




頭をかく朱雀さん。




「好き…なんだと思う…。」




















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